
道の駅を巡りながら、先日房総半島をぐるっと回ったのですが、街から離れて、いわゆる千葉の田舎を観光してつらつら考えたこと。
道沿いに生活の気配がするのが素敵だった
繁華街から離れていくに従って、だんだん車線が減って来て、メイン道のすぐそばにフツーの家の玄関が迫ってるのが、田舎感を強めて、なんかいいなあと感じます。
カッコつけてない感が、千葉らしくて、イモ臭いというか。そこになんとも言えない魅力を感じました。
南下するに従って、お家の庭に南国っぽい木が生えてるのが、異国感溢れてて、素敵でした。巨大化したサボテンとか、シュロとかソテツとか。
AEON恐るべし
幹線道路沿いには、AEONの看板がたっています。〇〇AEONまであと何キロって。
AEONを見るとほっとするというか、自分の中で、AEONがある場所が、ある程度の文明の指標になっていることに気づきました。
AEONさえあれば平均的日本人が買いたいものがだいたい手に入る。
田舎でもAEONがあれば、ハラペーニョの瓶詰めやサンタンドレが買えるって凄くないですか?ふた昔前なら、都心のデパートじゃないと買えなかったのですけどね。
もし自分が田舎に住んでいたら、休みの日にはAEONに行くとおもいます。
日本人の生活を支えてくれてるAEONありがとうって感じました。
南部の方だとヤックス、もう少し北の方だとベイシアも頑張ってました。
当たり前ですけど、チェーン店があるところはある程度の人口規模があるところですね。
田舎のタイムスリップ感
ずーっと走ってると、可愛い街灯が立ってて、〇〇商店街とか、〇〇銀座って書いてあるエリアが出てきます。地元の信用金庫とか、郵便局もあります。
よく見ると小さな駅があって、昔ながらの商店が並んでいます。
チェーン店じゃない個人のお店。
いかにも田舎の履物やさんの看板にeccoのロゴを見つけて、あー、ここでeccoを扱っているんだ!とジーンとしました。町の人にいいものを届けたいっていう心意気を感じました。
ホントの田舎にはチェーンのお店がありません。
市場調査すると商圏が狭すぎるとか小さすぎるってことでゴーサインが出ないんでしょうね。
チェーンのうるさい看板がない街って、昭和感たっぷりで、ノスタルジックで素敵です。懐かしくて、キューンとなります。
ちょっと車を停めて、お茶したりトイレ行ったりする場所があるなら、休憩したいようなところがたくさんありました。
町おこし担当の方、考えてみてくれませんかね。リアルに寂れちゃった感も、ものすごく素敵なんです。ちょっと車停めて歩き回れるなんて理想的なんですけどね。
お菓子屋さんが頑張ってた
寂れ感のある道沿いに、たまにすごく綺麗な洋菓子屋さんとか、老舗感たっぷりの和菓子屋さんとかあって、こんな辺鄙な場所でも(失礼!)繁盛してるんだなあと素直に驚きました。
考えてみれば、和菓子やケーキなどの職人系のお店だと、そこに行かなければ買えない商品を置くことになるので、わざわざ足を伸ばす価値のあるお店だと認知されれば、田舎でも生き延びることができるのでしょうね。(いわゆるわざわざ店)
お土産にいただいたりすれば、私のために足を伸ばしてくれたのかと、感動するし。
田舎で商売するなら職人系!観光地に近ければ尚良し!ここでしか手に入らない商品を扱うのがコツですね。
観光地の土産物屋さんにはガッカリすることが多かった
道の駅には大抵土産物屋があるんですけど、おおっ!というお店は少なかったです。よく見たら、ウチの近所の会社が経営してるっぽいところもありました。
どうせなら、地場の会社が作ってる、ここでしか買えない逸品をガッツリ扱って欲しいですね。
裏を見ると縁もゆかりも無い土地で作ってるお菓子とか、いっぱい売ってますもんね。
かといって丸ごとの魚を売ってるお店があったのですが、逆にそういうの料理できないし、安さには驚いたけど、気楽には買えなかった…….。どんな風だったら、買って帰ったかな?切り身?
あるお店で、生け簀にタカアシガニが幸せそうにのんびりしていて、彼の運命を考えるとなんとも言えない気持ちになってしまいました。
異国を再現系はアカン!
どことは言いませんけど、異国を再現系のスポットはあかんでしょ。とくにその土地に縁もゆかりもなく、何か特別なエピソードがある訳でもないのに、外国風の建物をポツポツ建てちゃってるという…….。
なんでわざわざ偽物の、なんちゃって建物を見なくちゃいけないのか???
田舎モン根性丸出し。さびれるのも無理ないですわ。
その土地にしっかり根付いてる本物が観たいんですよ。
わざわざ行く価値があるものをしっかり掘り起こして頂きたい。
ちょっと妄想
もしこんな場所があったら絶対行く!っていう観光地を考えてみました。
館山に南総里見八犬伝ランド ついにオープン!
馬琴さんの当時の本とか見られる充実した資料館があります。研究者も垂涎のお宝がどっさり。
ちっちゃい劇場で八犬伝の出し物やっています。
キャラクターが園内歩いています。伏姫とか、八房とか、毛野とか小文吾とかね!
キャストと一緒に記念写真撮れます。
コスプレして写真撮れるスタジオもあります。長ものの持ち込み可。
八犬伝の世界に浸れる江戸アクションファンタジーランド!
建物も時代考証完璧。ハリボテではありません。たまに時代劇のロケもされています。
もちろん忍者も園内に潜んでいますよ。
海外からのお客様には外国語のできるスタッフが対応します。
江戸時代のお料理の食べられるお店もありますよ!
御宿メキシコ村
なんちゃって異国はアカンと上で叫びながら、なんでメキシコって思われるかもしれませんが、ここは本当にメキシコとのエンカウンターがあった所なのでいいのです。

17世紀のスペイン、メキシコ、フィリピンの雰囲気がたっぷり味わえる観光地。
当時の船のレプリカもありますよ。内部見学できます。
上っ面ではない本物のおもてなしはここから始まったってことで、オリンピックを前に、全国の観光地から、見学が殺到!。
江戸幕府と海外のやり取りの資料もたくさん揃っています。

ここをちょっと広げればいいじゃん!
(妄想観光地、楽しいから、またやろう。)
千葉の観光地、まだまだ頑張りがいがありそう
観光に来て欲しかったら、その土地にしかないものを丁寧に見せてほしいです
千葉は東京からも近いし、ポテンシャルはすごいのですから、もっともっと盛り上げて欲しいです。
町と町の間の集落の寂れてる感も、ものすごく素敵だし、内房、外房、真ん中の渓谷、それぞれの持ち味をいかして、東京の人や、海外の観光客が、千葉行こう!って思ってくれる場所になると嬉しいですね。
チーバくんのベロにある巨大テーマパークの何がすごいかっていうと、妄想力と作り込み。
全部うそなんだけど、それを作り込みでねじ伏せて、具現化しているところがすごいのよ。
八犬伝ランド、誰か作ってくれないかな…….。