かつて暮らしたところに行ってみた
夫が、私の実家があったところの近くの祭りの仕事に行くというので、くっついて行ってみました。
実家は、父が亡くなって人手にわたり、もう別の家族が住んでいます。周りに親戚が住んでいる訳でもないし、今では全く縁のない町になってしまいました。
高校時代にその町に引っ越したので、地元の友達もいません。完全にアウェイ。ストレンジャー。
商店街
日曜日だったので定休日が多いせいもあるでしょうが、それにしても寂れています。お友達の親戚が経営しているお団子屋さんだけが営業していました。
ここのおもちゃ屋で、妹のご主人が子供たちにガチャガチャしてくれたなぁとか、ここのお店の豚足をじいちゃんが料理してたなぁとか、脳裏に色んなシーンが浮かんできます。
子供を2人産んだ病院
高木産婦人科
ここで1人目の子供と3人目の子供を産みました。当時もう70歳を超えたベテランの助産師さんがいらして、安心してお産を任せることが出来ました。退院の時に記念にくれたディズニーのバスタオル、いまだに使ってます…….。
貝塚公園
独身の頃、バス停降りて、貝塚公演をブラブラ歩きならか家に向かったなぁ。星空が良く見えて、1回はUFOも見ました。
子供が産まれてからは、シートを持って行ってよちよち歩きの子供を遊ばせました。
周りにぐるっと桜が植わっていて、父と、車の中から花見しました。
エモい、エモすぎる
歳のせいなのか、ありとあらゆる思い出がどんどん湧いてきて、胸が苦しくなって来ました。
この世にはもういない、暖かな人達の亡霊が生き生きと動き回っています。
おじいちゃんとおばあちゃんが、仲良くスーパーの袋をぶら下げて帰ってくる道。
犬のファニーちゃんは、散歩が嫌いで、首輪を引っこ抜いて、一目散に家に帰ってしまう。
遊ぶ約束をしていた訳でもない友達が、笑いながらこの道を歩いてきたなぁ。(私が出かけてたらどうするつもりだったんだろ)
お盆か!これがお盆か!
そういえばお盆だし、これが死者との邂逅なのでしょうか。脳裏で繰り返されるフラッシュバック。
幸いなことに、辛いこと、嫌なことは何一つ思い出さず、クスリと笑えたり、胸が暖かくなったり、愛を感じるエピソードばかりが蘇って来るのです。
こういうことを繰り返しているうちに、ひとはだんだん死ぬのが怖くなくなるのかも知れません。
貝塚公園にはなにか物凄い引力が渦巻いてるのを感じました。お盆に呼ばれちゃったんだね、きっと。
また来ますと約束しました。
公設市場が、3月からトップマートになったのですが、そこで特売の焼肉のタレを3本買って帰りました。