パターンと色

 ここ数日、わたしの頭の中はパターンと配色でいっぱい。先日エッシャーの本を読んで以来、『やはり独自のパターンを見い出さないと』という思いと、以前から興味のあった色が頭の中で渦巻きぐるぐるまわっている。きっとエッシャーの魂がつついているのだろう。

 紋様の事を調べてみると、人類は文明の始めから、のっぺりとした平面を線やパターンで美しく埋めたいという情熱に常にかられていたらしい。
 人工的な環境で暮らし始めた脳が、木の葉や草や地面やその他の自然の環境がつくり出すパターンを無意識に求めるのでしょう。

 山や海に行くとリラックスするのは、脳みそが作ったのではない自然な造型が一杯あるからに違いありませんね。

 色についても人工物は普通それ自体が色を変える事がないけれど、自然は季節の移り変わりにあわせてその色を替えてゆく。人工物の色もやはり季節にあった色が美しく感じる。

 私が好きなパターンはアラベスクやペイズリー。どうもつる性の植物のパターンにぐぐっと引かれる。

 アラベスクはヨーロッパの人がイスラム圏の紋様に触発されてできたらしい。ルネッサンスもイスラム経由でギリシャ、ローマの古典が流入したのだそうです。そしてそれを訳したのはユダヤ系の方達。いろんな文化の人たちが仲良くするとそこに美が見い出されるのですね。

 庭の薔薇も虫に食われまくって丸坊主だったのが、ようやく新芽を出し始め、クレマチスもぽつぽつ咲き始めたので、自然の美を愛でつつ、ちくちく縫い物をひたすらします。

 赤ん坊にんぎょう、横目人形、ジュモウ、ラベリーアンドデルフィーユ、そしてブリュと服を作らなくては始まらない人形が一杯。