モノを創るひと

 先日、先生と話していて、新たな発見があって面白かったので記録しておきます。

 秋口に、自分用にバッグを作りました。同じものを妹にも作ってあげようと思い、裁断して後は縫うだけ、という状態になったところでうごけなくなりました。今もミシンと生地がホコリをかぶってそのまま放置してあります、と言ったら、作る方が躁状態だと言うのです。

 普通の人は、よっぽどのことがない限り、モノをわざわざ作ったりしないのだそうです。ゼロから作るのはものすごいエネルギーが必要なので、切羽詰まって、ギリギリになってイヤイヤするのが普通の人だそうです。ものを作る人には双極性障害の人が非常に多いそうです。

 人生35年くらい躁状態だったわけですね。私。
 大学時代の手帳を見ると、予定はびっしりで、全く覚えていない人の名前やイベントが書いてあるし、社会人になってからは毎晩一時、二時に帰ってきて、翌日は六時起きで会社に行ってました。

 先生曰く、よくその頃落ちなかったねと。でも人生の大波がいくつもありましたから、きっとバランスがとれなくなっていたのでしょう。

 そう考えてみると、夫は私が何かに熱中するとどうも足を引っ張るというか、熱を冷ますような言動をするので嫌な人だなあと思っていましたが、実に普通の人なのですね。なので、きっと上がっている私を見ると不安になるのでしょう。

 今の夫を選んだからこそ、なんとか今まで子育てをやって来られたに違いありません。もし私のように波があるひとだったら…。生活は破綻していたと思います。

 いままで夫には感謝してきましたが、今ほど夫のありがたさが身にしみたことはないです。ただありがとうというと、憎まれ口をたたくのはやめてほしいですが。