恩師

 夫が帰宅するなり「コレHideの先生じゃね?」と一枚のプリントを渡してくれました。そこには恩師急逝のお知らせが…。

 釣りが趣味の先生は年に数回イサキを発泡スチロール一杯送ってくれて、昔はお礼状に息子や娘も絵を描いたりしたのにな。

 昨秋にもイサキや小さなタイを送ってくれて、塩釜の作り方を電話で伝授してあげたのに…。

小学校3年、4年の時の先生で、その二年間は学校が異常に楽しかった。子供の自分から見て、大好きな大人だった。

 偉くなることなんか興味なくて最後まで子供に教えるのが楽しいと言っていた先生。

 学校のという閉ざされた中に居たのに、驚く程自由で、授業が楽しくて、勉強が楽しくて、学校を抜け出して散歩に行くのが楽しくて、ありがとうって何回言っても足りないくらいだよ。先生。

 クラスのひとりひとりがたぶん「自分は先生にすかれている」って思っていたと思う。そしてだいたいみんな先生のことがそれぞれ好きだったんじゃないかな。

 独身でマンションに一人暮らしだから、もし寝たきりになっちゃったりしたらみんなで介護しようねって同窓会でも話してたのにな。よぼよぼのおじいちゃんになったらバナナ食べさせてあげるって約束したのに。悲しいな。

 夫も「せっかくウロコ取り買ったのにもう使わなくなっちゃうな。」とぽつりとつぶやいていました。
佐藤敏雄先生、ご冥福をお祈りいたします。