ばあちゃんの餃子は美味しかった。昔、中国に住んでいたとき、現地の人に教わったそうで、飽きずにいくらでも食べられる美味しさだった。
我が家でも餃子を作らない訳ではなかったが、だんだん手づくり→冷凍にシフトして来ていた矢先の毒餃子事件だった。
夫は特に手づくりより、ぱりっとフライパンにくっつかずに焼ける大手メーカーのものが好きなようで、よく買って来てはちょこちょこ焼いたりしている。
しかし、やはり間違っていた。
昔みたいに大騒ぎして餃子を手づくりしよう。
キャベツや白菜を刻んで刻んで刻みまくって、茹でるか、塩をしてぎゅーっと絞って、ひき肉やショウガ汁を混ぜてタネを作る。小麦粉にお湯を入れてこねて、皮を丸く延ばして、具を包んで、ありったけの平らな容器に片栗粉をしいて餃子を並べて、焼くのだ。
そしてひたすら熱々のかりっと焼けた餃子を食べる。
焼いたのに飽きたら水餃子にする。
休みの日の大イベントだ。ビールも買って、大人も子供も、粉まみれ、野菜まみれになって餃子食べよう。
生協でひき肉注文しなくちゃ。