内房をどんどん南下して、マザー牧場をすぎ、鋸山をすぎる。「道の駅富浦」を目指している事が判明した。
岩井のあたりで、息子がトイレに行きたいと騒ぎだしてたので、まず、「道の駅鋸南」でトイレ休憩。
ここはいきなり正面に干物がバーっと干されていて、一面に臭いが充満している。路上に干物の汁かなにかがこぼれたままになっていて歩くのもためらわれる。売店もごちゃついているし、売り場のおばさんはいらっしゃいませでもなく、おしゃべりしているし、全くやる気のない場所だった。
素朴と怠惰を履き違えているようだった。恐れをなしてすぐに退散した。
目指すは「道の駅富浦」である。
またずーっと南下して、富浦町に入ると看板などが小綺麗になってきた。
道の駅富浦は大通りからちょっと入ったところにあるのだが、建物もきれいだし、枇杷をメインにした売店がとてもよかった。
建物の裏手に川があり、ハーブガーデンが作られているのだけれど、その花壇がまた良かった。カラースキームもチキンとしていて、入り口はクールカラー、裏に回りきるとホットカラーになっている。潅木は在来の樹種、それに多年草や一年草がうまく組み合わされていた。そしてよく見るとこぼれ種で増えた植物はちょっとカラーを乱していてもそのままにしてもらっている。管理され過ぎない優しい花壇だった。
子ども達は裏手の川でカニを捕まえるのに夢中になった。
建物の中には売店の他にも操り人形の展示や地元の織物などの展示もあり、ワークショップも行われていた。
休憩室には本や雑誌がさり気なくおかれていて、人形やガーデニング、その他興味深い本が並んでいる。
売店の人もとても感じがよく、カニを入れるモノをさがしていたら、箱を探してくれた。
道の駅富浦は全国の道の駅で最優秀賞をとったそうだ。
働いている人がちょっとずつ自分の好きなものや個性を反映させてそれがうまく調和している感じがとても良かった。
完璧とはいえないがこれからもどんどん良くなってゆく感じが快く、長いドライブをしていった甲斐があった。
久しぶりに満足感のあるお出かけだった。
房総にドライブをされる予定のある方は是非立ち寄ってみて下さい。初夏にいくと枇杷も買えると思います。