今、CMを見ていて、~は小さなスイスというキャッチフレーズが出たので、急に腹が立った。
観光地にありがちなうさん臭さや、どこからか感じる腹立たしさってこれだ!とわかったのだ。
ある場所が、どこかよその場所をまねて人を寄せるという馬鹿馬鹿しさ。いかがわしさ。犯罪的である。
風土と人が調和して心地よく暮らす場所。そういう場所にゆくと人は誰でも感動する。
何もないところにいきなりそういう場所をつくり出そうとしてもできるものではない。
住民の意識のたかさと、年月と、試行錯誤と、話し合いと、技術力と、風土への愛と、そういうものが積み重なってできるのだ。
素晴らしい町並みは最高の芸術作品と言えるかもしれない。
バルセロナは路地の裏まで美しかった。すんでいる人の意識の高さであろう。ガウディの建築が何気なく街に溶け込んでいて、皆がバルセロナにすんでいる事を誇りに思っているらしかった。
日本だって美しい町並みは結構ある。
きっとタイムマシンが出来て、江戸時代にゆけるとなれば、世界中の人が観光に押し寄せるのではないだろうか。
今ある何気ない住宅街だって、すんでいる人が皆本気になって町つくりをすれば、人がわざわざ集まる場所になりうるとおもう。
日本がこれから美しくなってゆくか、あれ放題になるかは今育てている子供達次第なのかもしれない。